総入れ歯に最適なケース：歯がない方
総入れ歯（全部床義歯）は上下または上・下どちらかのすべての歯を失った方が装着する入れ歯です。人工的な歯（人工歯）とピンク色の歯茎に見立てたプラスティック（義歯床）でできています。
入れ歯
入れ歯とインプラントの違い
患者様にとっての入れ歯の魅力
| 入れ歯 | インプラント | |
|---|---|---|
| 治療期間 | 短い | 長い |
| 費用 | 安い | 高い |
| 外科的な侵襲 | ない | あり |
| 修理や調整 | 簡単 | 難しい |
メンテナンスの違い
入れ歯のメンテナンス
- 入れ歯が汚れていないか歯茎があれていないか確認
- 適合状態の確認
- 噛み合わせの確認
- 残っている歯の状態の確認およびクリーニング
インプラントのメンテナンス
- 噛み合わせやインプラントが緩んでないか確認
- 歯周病の検査
- 汚れがついていないか確認し、クリーニング
入れ歯の種類
総入れ歯
部分入れ歯
部分入れ歯に最適なケース：
部分的に歯がない方、奥歯がない方
部分入れ歯（局部床義歯）は上または下の歯が部分的にない場合に装着する入れ歯です。人工的な歯（人工歯）と歯茎に見立てたプラスティックのもの（義歯床）と入れ歯を固定するための金属製のバネ（クラスプ）がついています。
入れ歯の材質
保険診療の場合
レジン床
歯茎に見立てたピンク色のプラスティックの材料（樹脂）を用います。
強度が強くないので厚みを持たせる必要があります。そのため違和感はつよいです。
自費の場合
金属床
見えないところを金属に置き換えるので強度はあります。そのため薄くすることが可能となっているので違和感は少ないとされています。
マグネット
お口の中に残っている歯と入れ歯に磁石をつけて入れ歯を安定させます。MRI検査をされる方は 2 つ注意が必要になります。
- 残っている歯にくっつけている磁石が発熱する可能性があります。MRI撮影時間が 15 分以内であれば発熱する温度は 0.5 度程度とのことなので通常は生体への影響はないとされています。
- 磁石によるアーチファクト（像の乱れ）による診断の影響です。磁石の影響により金属アーチファクトが生じてしまうのは避けられません。そのため診断する場所によっては除去を勧められる場合があります。
入れ歯完成までの流れ
- カウンセリング（口腔内チェック）
- 型取り（1回から2回）
- かみ合わせの計測
- 試適
- 装着および調整
- 調整
- 治療終了
- メンテナンス
